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棟方志功 「版画芸術展」に行ってきました

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本日、連れあいとペットのモコと一緒に、一宮の「グルマンヴィタル」というとても人気のあるパン屋さんのテラス席で昼食を摂ったあと、彼女が岐阜の山の家の方に戻っていきましたので、「棟方志功生誕120年記念」と銘打って一宮市博物館にて開催されている版画芸術展に行って参りました。 博物館の全景 今回の催しは、棟方志功をメインに据えた五人の版画家達による美術展で、其々の作家の作品の特徴はあるものの、何と言っても棟方志功の画力の素晴らしさには特筆すべきものが有りました。 今回展示された作品は博物館の所蔵品による企画展で、志功の作品については昭和11年から13年迄の比較的彼が未だ若い頃の作品が展示されており、彼の作品については大作というイメージが自分にはあるのですけれども、今回は本の挿絵として使われたA4版からB5版位の小さな物が殆どでした。 しかしながらたとえその構図が小さくとも、彼の独特な画力の圧倒的な力強さは何ら大作と遜色は無く、十分に彼の作品を堪能する事が出来ました。 思うに棟方志功の版画は、円空さんの仏像と一種似たような荒削りながらもその内面から湧き出てくる霊性の強さのエネルギーが感じられて、とても魂に響くものが自分にはあるのですね。 館内のテラスの眺め 併設された庭園の様子 こちらの建物は、博物館としての常設展示もなかなかの見応えがあり、今回展覧会の入場券で一緒に見学することが出来ました。 常設展示は数千年前の縄文時代の古墳の出土品から、現代に至るまでの一宮の歴史を博物誌的な時系列で展示がなされており、特に自分が興味深かったのは、大正期の街の佇まいの写真と以前の真清田神社のミニチュア鳥瞰図でしたが、真清田さんは昔は物凄く寺社領域が広かったのですね。 少し驚きましたが、流石に尾張一の宮と謳われただけのことはあります。 あと、重要文化財の仏像もなかなかの見応えがありました。 雲に乗った仙人か天狗ですかね? この展覧会は三月の二十四日(日)迄催されており、開館時間はAM9:30〜PM17:00迄、休館日は毎週月曜日と三月二十一日(木)。 観覧料は一般500円、高校・大学生250円、中学生以下は無料とな

父親が体験した霊的な話 その四

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 魔法陣? そもそものお話になりますが、不動産というものはその土地の値段とその上に建っている建物の評価額でその不動産の価値というものが決まります。 今、自分は名古屋市の北区というところにある施設で職を得ていますけれども、職場の周りで猫の額程の土地に建蔽率ギリギリに建てられた新築の家を見る度に、誠に失礼ながら施主の人はこの家を一生掛かって働きながら支払いをしていくのだろうなぁと思いながら通り掛かっています。 需給バランスの関係から特に都会では土地の値段は本当に高くなってしまいましたが、日本がそのような状況になっていったそもそもの始まりは、高度経済成長とともに、かつて自民党の領袖であった田中角栄氏がブチ上げた「日本列島改造論」あたりから土地価格がぐんぐんと上がっていったというのが実情で、それ以前の昭和の時代は土地の値段は今のように然程高くはなかったのですね。 父が喫茶店を経営しながら次に閃いたのは、それを商売にするということでした。 今では建築メーカーが更地を買ってそこに家を建て、それを分譲するというのは何処でも見られるごく普通の光景なのですけれども、喫茶店のオヤジである父は土地が上る前の昭和の三十年代にそこに目をつけて同じような事業を始めたのです。 自分はその頃は未だ生まれてから幾ばくもない頃でしたのでリアルな詳しいことについてはあまり知りませんけれども、後年父から訊いた話によると、めぼしい値頃な土地を買って他所から解体した材木で建物を移築したり、家土地をそのまま購入して建物をリフォームしてから転売したりといろいろなパターンで不動産の売買をしていた様です。 なかには、ロケーションの良い掘り出し物の物件が見つかると、そのまま借家として人に賃貸したりもしていました。 彼は喫茶店を経営しながら、その不動産の商売で順調に相当な利益を上げていましたが、ある時期になると突然キッパリとその仕事を止めてしまいました。 彼が言うには、あまり財産を残すと後々争い事の種になってろくな事がないからもうその商売を止めたのだ、という話を後年自分にしてくれました。 世間では、遺産を巡って争いごとが起こるのはまことに残念ながら結構よくある話なのですけれど、自分はその話を訊いて、普通の人であれば己の物欲のままに貪欲に事業を続けて金を儲けていくのだろうけれども、父は人生の本当の価値という

Hallelujah(ハレルヤ)

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