里山の秋の風景
ほんの一週間前には、十月の観測史上で一番暑い真夏日を記録したとラジオのニュースでやっていましたが、この数日の間に一気に秋の気配に様変わりしてしまった様で、移住先の岐阜の白川町では、明け方はもう服を着込まないと寒い位の気温になっています。
朝、飼い犬の散歩で、家の奥の山手の方まで40分程歩いてきました。
東側の黒川地区の山並み。
此処は矢じりが結構出土しているそうで、縄文時代から古代日本人が住んでいたところと言われています。
山には木の実がなり、下の黒川(この地区の地名の由来となった川)では魚も捕れて、野生の鹿や猪も沢山居ますので(熊もたまに出没するみたいです)、定住するにはもってこいの豊かな自然の土地だったということなのでしょう。
家の前の畑から見た黒川の街並み。
ベランダから見た駐車場、ギュウ詰めすれば六台以上は停められます。
平野と違って標高が高いために雲が低くて、曇った日には山に雲が掛かって霧のように幻想的な雰囲気になるのです。
家の裏手に、秋らしく彼岸花が沢山咲いていました。
散歩途上の風景。
今住んでいる柿反(かきぞれ)集落に、映画のロケで役所広司さんが来たという立て看が立っていました。
オマケ、リフォーム中の納屋。
この小屋は昔、山の方で狩りをしていた人が寝泊まりをするために建てた山小屋を移築したもので、おそらく大正時代のものでしょうから優に百年以上経っているのではないかと思われます。
ボロボロの状態だったものをここ迄修復してきましたが、工事中に脚立からブチ落ちて今は中断しています(笑)。
こげ茶で地味だった部屋の前のデッキも、綺麗に再仕上げしました。
リビングも見違える様になりました。
この部屋も大正時代の築で、写っているところは以前は押し入れがあり、天井や床が抜けてしまって相当荒れた状態でしたが、床、天井を全てヒノキや杉で張り替えて、壁は天然の漆喰を塗っています。
右と左の和箪笥は、百二十年前の欅(けやき)の特注品で、岐阜柳ヶ瀬の古道具屋、モックモックさんで購入した物をセパレートしてレイアウトしてみました。
トイレも何の変哲もない地味なボード張りだった壁を、余ったヒノキの天井材でお洒落に仕上げました。
天井材をわざわざ裏側を貼って、細かいストライプ仕上げでアクセントをつけてみました。
自分で言うのも何ですが、セミプロ並のなかなか良い感じに仕上がっています。
畑も二百坪以上は有り、万が一食糧危機がやって来ても大丈夫な様に、完全自然農でいろいろとつくっています(笑)。