香害(こうがい)について考える   合成洗剤の闇 その2

香害の問題について、いったい何がその解決をむずかしくしているのかと言うと、そういった洗剤を使っている本人は、まったく反応もしないしわからないので、テレビでもバンバン宣伝している、普通に売っているのにいったい何がいけないのかとなり、まったく悪気もなく、その問題点にも気付けないことです。

妻は隣近所の合成洗剤や柔軟剤を使った洗濯物が干されると、途端に頭痛や皮膚が痒くなるなどの症状が出て、その度に臭いが消えるか洗濯物が取り込まれるかされない限り、家から出て行って帰って来れません。

なにも感じない人にとっては嘘の様な話ですが、事実です。

家の窓を閉めれば良いのではないかと思われるでしょう。

しかし香りのマイクロカプセルが一旦部屋のなかへ入った時点で窓を閉めてももう遅いのです。

窓を開け、扇風機を窓に向けた状態で部屋の空気を外へだし、時間が経ってから戻る、毎回これの繰り返しです。

学校でも、この事は非常に問題になっており、問題意識のない母親が合成洗剤を使うため、化学物質過敏症の生徒が重篤な反応をおこして教室に居られなくなり、最悪の場合別室でたった一人で授業を受けるという事態まで発生しています。

この問題が非常に根深いのは、過敏症の人だけでなく、何も感じない本人も鼻からマイクロカプセルを取り込み、皮膚からも化学物質を吸収しているので、本人の身体にとっても実は非常に悪いという事を本人自身が気付けないというこです。

しかしこれが身体にとって悪いのはよくよく考えれば当然で、そういった症状が出る人がいること自体、体内に入った化学物質を異物として排出させるという生理的にもごく自然な現象の現れであり、このことは添加物をバンバン食べて化学物質が体内に蓄積して、病気が激増しているのとまったく同じ構図なのです。

すべての化学物質は自然由来のものではないので、対内に不調和をもたらすのは至極当然のことであると言えます。

更に最悪なのは、マイクロカプセル等のナノ化された化学物質は汚水処理場でも取り込まれず、川や海へ垂れ流されて海洋汚染の重大な原因となっています。

海へ流れ出たマイクロカプセルを魚が食べ、更にその魚のなかに残留したカプセルを、また人間が食べるという負の連鎖がいま起きているのです。

続く




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