参院選を振り返って

自分の事前の予想では、参政党の終盤の盛り上がり方からみて200万票は堅い、二議席は確定で贔屓目でひょっとしたら三議席もあり得るかもと思っていましたが、例の投票日二日前の衝撃的な事件から明らかに潮目が変わり、自民票と浮動票から二割位が目減りしたのではないかと思います。

自民党は選挙序盤の安泰予想から、岸田さんの何もしない政策で実は全く楽観出来ないのではないかといった世論動向になっていたものが、突然の猛烈な追い風で件の結果となりました。

創刊学会というガチガチな表読みで磐石な選挙戦を誇る公明党も、安倍さんの件で投票率が上がった為か議席を減らしました。

維新についてはプラス6で大勝かと思いきや、実は1,2議席取りこぼしがあり、たいして喜んでいない松井さんの会見からもそれが伺えます。
維新は結局大阪のローカル党というくびきらから完全に脱却する事が出来ませんでした。


左系の立民、共産、国民も増減率からいえば大敗といってよく、特に立民の泉代表は党内の基盤が弱く進退問題に発展する可能性があります。

意外といえば失礼ですが、社民党はおそらく消滅すると思っていました。しかし労働系のシーラカンスの票が危機感からか集まり、延命する事となりました。

N国は超ニッチな政策とガーシーという炎上商法で耳目を集める候補者擁立が功を奏し、得票率と議席獲得という二つの目標を達成しました。

れいわは貧困層や生活弱者に的を絞った公約で、着実に議席を伸ばしましたが、これはある意味現在の日本の経済的な問題点を浮き彫りにしています。
今の状態が続くかぎり当面少しずつでも支持を集めていく事でしょう。


安倍さんは文字通りご自身の身を以て自民党を助ける事となりました。
しかし狙撃した容疑者は微塵もそういった意図を計って行動に移したという訳でもなく、これはもう天の理というしかありません。


参政党は得票率でも政党要件をクリアし、何の後ろ楯もない、資金もないという状態で、最初の目的である国政に出て日本を変えるという目的をたった半年で成就する事ができました。

市井の極普通の人達が170万人も集まり、参院選に向けての記者会見、半年前までは世間的には全く無名であった政党が3.3%もの得票率を得たことは、まさに奇跡といっても決して大袈裟な表現ではありません。

自分には、良い意味でも悪い意味でも、最初の3%の人々の動向が、そのあとの一般の人達に影響を与え、変えていく道標になるというインスピレーションが以前から有りました。

まさに今回参政党が得た得票率が3.3%、おそらくもっと劇的で激動と言える時代がこれからやって来ると思います、自分にはそれが楽しみで仕方がありません。





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