あるお坊さんの話   その四


携帯つながりでもうひとつ、これは嘘の様な話ですが自分が経験した実話です。

自分のお店にある業者が来ていて、ある時彼が、インドネシアとコネがあるのでチークの家具を仕入れませんか?と話を持ち掛けてきました。

よくよく聞いてみるとなかなか良さげな話なので、早速注文をして代金を支払いました。

と、そこまでは良かったのですが、待てど暮らせど肝心の商品が一向に届かず、何度も催促してやっと少し届くということをだらだらと繰返し、結局代金分をあらかた回収出来たのは一年以上の月日が経ってからでした。

それから半年後位経ったある日、突然携帯に電話が掛かって来て、出てみると、例の業者の男でした。

〇〇さん、その節は本当にご迷惑をおかけしました、そのお詫びに 、      
と言った途端、突然通話が切れ、掛かってきたのはアピタという量販店の中だったし、おかしいなぁ、電波も立ってるしなんだろうと思っていると、また携帯が鳴り、また同じ男からで、もう一度話をしかけたところでまたしてもプツンと切れてしまい、それっきり彼から電話は掛かっては来ませんでした。

今のは何だったんだろうと思いつつも、その事をすっかり忘れていた、また半年位経った頃だったでしょうか、ある日の午後お店の電話が鳴りました。

出てみると名古屋の弁護士さんからで、彼の話によると例の男が、何社も騙して数千万円踏み倒しました、お宅にも債権は有りますか?という確認の電話でした。

自分は十数万位残してほぼ回収出来ていたので、残りの債権は放棄しますとはっきり伝え、いろいろその弁護士に事情を聞きましたが、ちょうど半年前のアピタで電話が掛かって来た頃に、その男があちこちの会社へ電話を掛けまくり詐欺を働いていたということがその時に発覚しました。

自分には何代か前のご先祖様が、守護霊として見守って下さっているのは知っていますが、弁護士の話を聞いた時、あぁ、あの電話は滅茶苦茶ヤバい電話だったんだなぁ、守護霊様が非常に心配して電話を切って下さったんだと瞬時に得心しました。

通常守護霊さんは見守るだけで、直接干渉したりはしないものですが、本当にその人が危機に直面しそうな時には、例えば電車や飛行機に乗るのを遅らせたり、事故のタイミングをずらせたりといった事をされることも、滅多にはないのですが間々有るようです。

自分はその時、いつも無償の愛で見守って下さる守護霊様やご先祖の方々の存在が本当に有り難く、心の底から有り難う御座いますと念じるとともに、その存在をとても身近に感じることが出来ました。

こういったいろいろな経験を体現出来るからこそ、人生は楽しいのであり、人生に幸、不幸、運、不運は本当はありません(幸せになることは良い事ですけれども、それにあまりにも固執せず、どんなことでも受け入れるという意味で)。

全てを肉体を以て体現し、魂に刻むために自分はこの世に生まれて来たのです。

本当にいろんな数え切れない程の経験を魂に刻みながら、長い長い道程を今も歩んでいます。



コメント

  1. その三、その四と一気に読みました
    霊的な事象に怖がりでこういう体験談には弱いくせに仏壇に向かって亡き父母に話しかけてる自分もいます
    部屋を綺麗にし、先祖への感謝を忘れないようにしようと改めて思いました
    ありがとうございます

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