わが町の隠れ吉利支丹にまつわる話 その四

今回のお話は、実はブログに載せようかどうか迷ったのですが、目の前の現実のみを是とする様なリアリズムの人達からすると、あまりにも荒唐無稽な妄想のような話ですので、そういった方達は飛ばしていただいて結構です。


わが町には、日本三大○○祭と言われるお祭りがあり、市が勝手に三大〇〇祭りだぁと、割り込んで名乗っているだけのような気もしますが(笑)、その日はちょうどその祭りの初日のことでした。


お店を開けてすぐ、まだお客さんも殆どみえない時間帯に、一風変わったお客さんが入って見えました。


その人はパッと見四十代前後かと思われる中年の女性で、上下ジャージーのラフな格好、全く化粧っ気もなく、正直あまりうちのお店にみえるようなタイプのお客様ではありませんでした。


突然フラリとお店に入ってみえて、籐のかごを幾つか物色してみえましたが、お祭りのセールで出していたかごを一つ買われて出て行かれました。


一時間ほど経った頃でしょうか、その方がまた急に入ってこられ、おもむろに自分に向かって次のような話を始めました。


店長さん、あなたを見ていると昔、この辺りで隠れ切支丹だった事があるでしょう?


当時はあなたは熱心に信仰していたみたいだけど、本当はあなたの魂はキリスト教では絶対に満たされなかったはずです。


あなたについてみえる方も、そのように言っていますよ。


私はIM市の〇〇というところに今住んでるんですが、その土地の下に竜脈が通っていて、それをどうしても変えないといけないのですが、自分一人では無理なのであなたの力を是非とも貸してもらえないでしょうか?


かいつまんで大まかに書きましたが、突然その様な話をされたので自分はいささか面食らったのですが、隠れ切支丹の話は前回にも書いた明治村での教会の経験があった為、ある程度は成る程と府に落ちたものの、急に店に入ってこられ力を貸して欲しいと言われても、ハイそうですかとその話を受け取る訳にもいかず、自分にはそういった霊能は無いし力も有りませんので申し訳ありませんと丁寧にお断りしました。


自分にはどうやら、そういった霊能者や宗教をやっているような人達を磁石のように引き寄せる質が有るようで、後になってからその理由が解ったのですが、それについてはまたの機会にお話致します。


そのお客様がみえてから、次の日にも実はビックリするような体験が待っていました。



続く






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