我が町の隠れ切利支丹にまつわる話 その三

この人も、自分のお店のとても仲の良かった常連さんで、チャイナペインティングの作家をしてみえました。


チャイナペインティングというのは、ボーンチャイナ(白磁器)の上に特殊な絵の具で手彩色を施し、高温で焼き上げて絵付けをする技法のことです。


彼女は、岐阜市で自分のチャイナペイントの作品を販売するお店を出していたのですが、以前のブログのオウム真理教のN田さんと同じく、作品が結構高額で売りにくい為、雑貨を卸していただけないかという取っ掛かりから彼女とのお付き合いが始まりました。


二人のお坊さんのブログの話に出てきた、お店の奥の方が何か嫌な感じがすると指摘したお客さんの一人が、実はこの人でした。


そのような事が分かる位ですから、この方も霊的な素養があると思われますが、ある時、イギリスのアンティーク家具は味があって好きなんだけど、そういったお店には入れないんですよねぇという話になり、何で入れないのですかと訊いたところ、お店の中へはいると嫌な感じがするのでとても長くは居られないというお返事が返ってきました。


彼女曰く、特に鏡の類は駄目だそうで、自分にもこれは直ぐにその理由がわかりました。


多くの女性は頻繁に鏡を見る機会があり、美しく在りたいという念が憑きやすいので、おそらく以前の鏡の所有者の顔が浮き出てしまうのだろうと聞いていて思いました。


一般の方はこういった類いの話は殆どご存知ないでしょうが、このブログの読者の方の為にここだけのお話をしますと、自分が知っているイギリスアンティーク家具を扱っているある神戸の業者は、コンテナが日本へ着くとお祓いをするという会社もあります。


まあこれはそこの社長が感じやすい人なので、そういった事をするのでしょうが。 


自分のお店もアンティークの家具は自分が好きなので百年程前の物も扱っていましたし、古いイギリスの鏡も置いてありましたが、殆どの場合そういった念は、幸いなことに特に感じるということはありませんでした。
(すべてのアンティーク家具に強い念が憑いていると言うわけではありません、運が悪いと当たるかもしれないという話です。)


その彼女とある時に夢の話になり、ある夢の中で何か小さな祭壇のようなところでお祈りをしている夢を時々見るそうで、毎回物音がするととっさに隠れて身を潜めるというパターンで夢から覚めるという話でした。


彼女曰く、これは絶対に自分が過去世で隠れ切支丹だった事がフラッシュバックして、何度も夢に出てくるのだろうと話していました。              


続く





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