マスクについて考える 其の七

以前にやっていたお店は市街地の商店街のなかにあり、そこの振興組合に加盟していた店舗は数十軒はあったでしょうか、そこそこの規模で様々なお店がありました。


その中に宴会と和食を中心にした地元ではままずまず有名な老舗のお店があり、この話はそこの女将から、うちわの話 として聞いたことです。


そのお店の商いは宴会を主にしていたので、近隣の官公庁、民間の会社、私的な小さな集まり、同窓会等様々な集まりや宴会を女将は沢山見てきたそうですが、一番宴会が乱れるのはどんな集まりですかと聞くと、 それは学校の先生と警察官の宴会だと言われました。


言われてみれば、どちらの仕事にも似たような共通点があり、学校の先生は生徒達の模範で、先生という職業は聖職者である的な暗黙の認識が世間一般的にあり、また警察官という職業もやはり法の番人で社会正義の遂行者という、一般の人達にとって模範を示すべく振る舞いをしなければならないといった認識があります。


しかしその職業に就くのには、けっして霊的な素養に優れていないといけないわけでもなく、所詮我々と同じ彼等もただの人なのです。


宴会が乱れるということは、つまりお酒が入ったので、溜まっていた内面のストレスが酒の力を借りて一気に出たということでしょう。


それだけ学校や教師という世界は、特殊である種の閉塞した社会であるということが言えるのかもしれません。


そして、学校と言えば苛めの問題が常に起こりますが、皆さんご存じのように大抵の場合、内部調査をしてもいじめは無かったという結論が頻繁にニュースに上がり、結局県の教育委員会も同じような体質で、本当にイライラさせられた方も多い事でしょう。


学校が何故この様な対応に終始するのかと言えば、これは認めてしまえば校長や教頭が詰め腹を切らされて、その時点で彼等は、ジ・エンド、そして上層部の教育委員会にも火の粉が降り掛かってくるのでなるべくなら認めたくはないのです。


ですから彼等にとっては、出来うることなら無かったことにしたいのでそのような結論になりやすいのでしょう。


そしてもうひとつ、モンスターペアレンツという彼等にとって大きな問題があります。


モンスターペアレンツのなかに、コロ〇に対して非常に恐怖心を抱いている親が居たとします。


彼等の子供が通っている学校で、万が一学内で集団感染が広まった場合、そういった親たちは猛烈なクレームで担任の教師や校長を攻め立てることでしょう。


そのような閉鎖的な体質、そして様々なプレッシャーから、彼等にとって学内でのマスク着用の自由化を阻む足かせが生まれる訳です。



続く








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