医療と薬(ワ〇〇ン)身体の相関関係 食について考える Ⅶ          

化学肥料については農薬や除草剤と比べると即時的な害は少ないものの、やはりこの三つは同系列上にあると定義しなければなりません。


化学肥料は園芸店やホームセンター、JA などで手軽に入手できますのでややもすると過剰に施肥しがちですが、やはり土中にある、土を肥えさせる有益な微生物を殺す働きがありますし、作物が化学肥料を容易に吸収するために根が土中に張らなくなるといったデメリットがあるのです。


化学肥料に頼る栽培方法は結果的にその土地を痩せた土地にしますし、環境の点からも決して良くはなく、収穫した野菜の栄養価の点からみても滋味に富んではいない野菜が出来ることになります。


但し、化学肥料を使用することに対しては一つだけメリットがあります。


それは農作物が化学肥料を素早く吸収するので速効性があり、結果的に収穫量が増えるということで、確かに戦後や飢餓などの食糧難な時には有益な手段であると言えるのかもしれません。


これにたいして有機肥料は天然由来のものですので環境を汚染するということはありませんが、促進的に野菜を生育するといった速効性という点では化学肥料に今一歩遅れをとります。


これを分かりやすく例えるならば化学肥料は西洋医薬であり、有機肥料は天然由来の漢方薬といえると思います。


自分だったらどちらを選ぶかと言えば、西洋医薬は化学的に生成された物なので出来ることならあまり体内に取り込みたくはない、服用したくはありませんが、突発的な急病などの火急の場合もありますので自分は西洋医学を完全否定するものでもありません。


さて、此処まで自然農の野菜が身体にとって如何に良いかということを力説してきましたが、やはりネックになるのは一般のスーパーなどで売られている野菜に比べてどちらかと言えば値が張ることと、そもそもJAの産直や通常のスーパーなどでは無農薬の野菜にお目にかかることは殆ど無いという現実問題があります。


確かに普通のお店ではなかなか扱っていませんし、ナチュラルフードの専門店では一般のスーパーに比べて結構高い値段がつけられています。


ではどうすれば良いかということを、自分の場合を例にお話しましょう。


まず一番手っ取り早いのは農福連携の施設を探すことです。


最近は結構流行りのようですので何処でも探せば必ずあると思いますが、福祉施設の作業所が農業を専業にして野菜などを作っている
のですね。


自分の家の周りでも四ヶ所は売っているところが有りますし、GF市の柳ケ瀬で月一回開かれるサンビルマーケットでは無農薬の栽培農家の方が出店していますので、毎回行き付けのモックモックの骨董を見がてら楽しみに通っております。


そして農福連携の野菜は意外なことに決して高くないのですよ、というか逆に安かったりするところもあったりして、申し訳ないなあと思いながら有り難く買わせていただいております。


しかしながらなかには素人さんではなかなか出来ない野菜もありますので、そういったものだけは専門のお店で買わせてもらっています。


皆さんもお住まいの地域の周りには必ずあると思いますので、数ヵ月は掛かるかもしれませんが(自分もコツコツ探してリストアップしていきました)、行った先の売り場でとにかくそのような野菜の取り扱いがあるか担当者の人に聞いてみることです。


完全無農薬でなくても減農薬の農家さんも見えますし、あちこちで聞きまくって探すことと、あとは公共施設で定期的に販売している場合もあります。


それからフリマなどのイベントも意外と狙い目で、そういった野菜が売られていたら連絡先を聞いておくと良いでしょう。(次に何処で出店するとか確認が出来る為)


お陰さまで我が家は野菜(お米も)の購入先が決まっているので、農薬や化学肥料を使った野菜や米は一切頂いておりません。


あと家でも少しは作っていますしね(笑)。


自然の恵みをいっぱいに受けた野菜は味が濃くて本当に美味しいですよ、是非探して食べてみて下さい。



続く







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