医療と薬(ワ〇〇ン)身体の相関関係 食について考える Ⅸ

我が家では米は常に土鍋で炊いており、ほぼ毎回のごとく炊くのは玄米ご飯、ほんのたまに五分づき米を食べる位で白米は家では一切食べておりません。


これはマクロビオティックでは玄米が非常に栄養価が高い(白米では削られてしまうふすまや胚芽部分)とされており、マクロビの食事の基本中の基本であるために日常的に食べているのですが、慣れもあるせいなのか食感も自分には全く気になることもなく、かえって白米では物足りなく感じてしまう位です。


しかしながら外食などをしたりする場合で玄米が出てくるということは殆どありませんし、せいぜい有ったとしても五穀米が選べる場合がある位でしょうか。


昔の日本人は米かヒエや粟などの雑穀もしくは飢饉の折りなどには芋も食べていたそうですが、自分の父親の世代でも(大正末年生まれ)食事では物凄い量の米を食べていたそうです。


翻って昨今ではそんな時代も有ったねと(何かの歌のようですが)本当に昔日の感がありまして、お米を食べる機会は年々減っていて消費量は右肩下がりをしているのが現状です。


それに取って変わった新しい主役は、小麦です。


昨年末近所にも結構大規模な新しいパン屋さんがオープンしましたし、我が町では何処もかしこもパン屋さんが増えており、まるで世間はパンブームなのではないかと錯覚? する程ですが、それだけ一般の人達には需要がありパンを食べる機会が増えたということでしょう。


しかしながら小麦粉はことパンだけに留まりません。


うどんやラーメンなどの多くの麺類も小麦粉ですし、イタリア料理のパスタやペンネ、ピザ類も小麦粉、自分が大好きなインド料理のナンも小麦粉、洋菓子系のクッキーやケーキ等も小麦粉を使っています。


それに加えて以前からお好み焼きや焼きそば、たこ焼き、たい焼き等も食べていた訳ですから、食の多様化から見れば米の消費量が減ってしまっているのも致し方無いと言えるのかもしれません。


しかし我々は千年以上に渡って米を食べ続けてきた訳で(今の定説では数千年前から稲作が行われていたという話も最近出てきています)、DNA に刻まれた体質的には米の方が絶対的に合っているのです。


しかし小麦がこれ程までに生活のなかに広まっていった切っ掛けは、先の大戦における敗戦でアメリカ産の小麦を国が買わされたことから、給食などでパンを出されるなどして米ではなくパンを食べるという習慣が日本人に徐々に定着していったという経緯があるのです。


このブログの読者の方は、吉野敏明先生の小麦を食べることの弊害について良くご存じの方も見えますので長々と書くことはしませんが、要は米を長年の間食べてきた日本人には体質的には小麦に対する不耐性を持った人が多いということで、そういった人達がパンなどを食べると便が緩くなったり逆に便秘になったりする場合が往々にしてあるということです。


小麦不耐性というのはつまり小麦や大麦、ライ麦などに含まれるグルテン(タンパク質)が体質に合わないという話で、グルテンを摂取することで腸内環境が乱れたり、倦怠感や何となく体調がすぐれないといった自覚症状が現れたりします。


これはこと日本人だけに限らず、小麦にたいして耐性がある筈の欧米などの人達のあいだでも、グルテンフリーの食事の摂取選択をして体質の改善に繋げる人達が確実に広まって来ています。



この話は次に続きます。







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