医療と薬(ワ〇〇ン)身体の相関関係 食について考える Ⅹ

このグルテンというのは実は結構厄介な存在で、ただ単に腸内環境を乱すだけでなく、様々なアレルギーを引き起こしたりする原因にもなっており、アレルギーをいろいろ調べてみると実はグルテン不耐性だったという話も有るほどで、全人口の数パーセントはこのグルテン不耐性とも言われています。


これが日本人の話になれば、長年の間小麦を食べる習慣が無かったことから、潜在的に不耐性だという人は更に増えるということが容易に想像できます。


腸という内蔵機関は第二の脳と言われるくらい人体にとって非常に大切な役割を担っており、単細胞生物の中には腸だけが特化して生存している生き物も居る程、種の生存にとっては必要不可欠な存在なのです。


その腸の働きを乱すのが小麦に代表される食品類だと言われ始め、吉野先生の様に将来的に重篤な副作用をもたらすという話になれば、本來ならそういった食品の摂取をなるべく控えなければならないということになるのかもしれません。


しかし、たとえ小麦が身体に良くないからといって、それでは皆さん小麦を使った食品は全てやめましょうという話になっても、正直言ってそれは余程の健康オタクか意思の強い人でないとまず無理な話でしょう。


自分も、今後一切インド料理の店でチーズナンを食べるなと言われても、せいぜいどう頑張っても二、三カ月我慢出来るのが関の山だと思います。(個人的にはチャパティーのほうが良いのですが、今迄数十軒インド料理屋巡りをして一軒もそれを出す店に当たった事は残念ながら有りません、だいたいインドやネパールではナンを食べることは殆どありませんからね)


自分の身内も、小麦粉を沢山食べた後は明らかに体調に異変があるということをよく話していますので、やはりあまり良くはないのだという認識は二人共持っています。


ですから小麦を食べる場合には、いろいろと注意している事が何点か有ります。


まず家でパンを焼く場合、以前は小麦でしたがそれが全粒粉に変わり、今では全て米粉を使っています。
(実は米粉で焼くのは意外と難しいのですが、やっとコツが掴めたのか上手く焼けるようになりました、米粉の製粉器も購入する予定です)


それから外でパンを購入する場合、国産小麦を使っているかをチェックします、これで常連となったお店を何軒か確保しました。
(うどん屋や意外な店でも国産のものを使っているお店が少数ですが有ります、外国産は遺伝子組み換えの可能性が非常に高く、なおかつ大量の農薬を使っています)


また国産でない場合は、全粒粉やライ麦、オーツ麦等の色のついたパン(いわゆるドイツ系のパン)を選ぶようにしています、これはマクロビのセオリーを踏襲しているからで、塩や砂糖、小麦粉等といった白い精製された食品類よりなるべく色の付いた天然由来の 栄養価の高い物を選んだ方がより良いということに起因しています。


またスーパー等で小麦系の加工食品を購入する場合は、裏面の品質表示を確認して(国内製造)と書かれたものは100%外国産小麦であるということなので購入しないようにしています。


そしてつい最近の話になりますけれども、以前会社をやっていた頃につきあいの有ったイタリア貿易の輸入商社の営業の人から突然連絡があり、イタリア製のオーガニックとグルテンフリーのパスタを扱っているという話で、グルテンフリーのものを備蓄を含めて購入させて貰いました。(勿論の事、遺伝子組み換えではない材料を使用している一流の商品です。こうやって気に掛けていると繋がっていくんですね、有難いことです)


まあしかし、ここまでチェックしているご家庭はさすがに少ないとは思いますが、小麦を摂ることによるいろいろな健康被害はこれから徐々にですが一般的なレベルにまでじわじわと広まっていくと思われます。


そこで、せめてより安心なものを選ぶようにするか、もしくは常に頭の片隅に入れておいて、小麦系の食品を食べ過ぎたと思った時はご飯を意図して食べるようにするかして、少しでも摂取を減らす努力をする事はある程度は必要だと思います。


今の小麦製品を取り巻く環境は、当たり前のように危険なものが多く出回っていることも含めて、やはり過剰摂取気味だと思いますし、政府が我が国の食料自給率の異常な低さにもかかわらず更に米の減反政策を進めようとしている異常さを覆す為にも、また作付け農家を応援する意味で身土不二の実践をする為にも米をもっと消費しようではありませんか。


























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