空き家バンク 過疎地をまわって思ったこと 三
今回はどうしてもお伝えしなければならないことがありますので、本旨と若干外れますがつらつらと書いていきます。
まず、岐阜や長野の山間地方はやはり冬の気温は厳しいものがありますし、太平洋側に比べて降雪量も格段に多く、また、石川や富山などの北陸地方も太平洋側に比べて気温も低く、天気が非常に変わりやすいので日照時間が少ないといった問題が出てきます。
そういったことを考えると、温暖な地域を選ぶのであればやはり三重県以西の西日本方面、で探すということになります。
しかしここで一つだけ留意しなければならないことがあります。
先日、知多半島を常滑側から先端の師崎までまわってみて驚いたのは、沿岸の堤防道路の際に新しい建物が沢山建っていた事です。
ドライブしながらふと頭に浮かんできたのは、やはり東北の震災の事で、先人が 「之より先に家は建てるな」 と刻んだ石碑が残っていたり、「てんでんこ」という言葉を残していたにも関わらず、非常に多くの方々が今回の震災で亡くなられました。
いくら三重県の志摩半島や愛知県の渥美半島に外海側がある程度覆われているとは言っても、知多半島はやはり地震の害災時、そこそこの津波が襲ってくるのは既にわかっている事です。
最新の気象庁の発表では、今後30年以内に南海、東南海地震が発生する確率は70~80%だそうで、1946年に昭和南海地震が発生してから既に77年が経っておりますので、南海トラフ地震の周期はおよそ100~150年周期であることを考えると、過去のデータからも既に危険な時期に差し掛かっている事がわかります。
ここで、南海トラフ地震が発生するメカニズムを少しお話しておきましょう。
日本列島の東日本には太平洋プレートと北米プレートがあり、伊豆半島以西の西日本にはフィリピンプレートとユーラシアプレートが有ります。
南海、東南海、東海地震の震源の元となるのはこのフィリピンプレ
ートとユーラシアプレートです。
ユーラシアプレートの下にフィリピンプレートがめり込んだ状態になっており、そのフィリピンプレートが年に数センチずつ下にずれていっている為それがある時限界に達すると、ユーラシアプレートがバネのように弾かれて巨大地震が発生するというメカニズムなのですが、当然震源は海の中ですので弾かれた時の押し出す力で津波が発生し、沿岸部を直撃するという訳です。
外海に面した四国や南紀、静岡などは障害物もなく津波がまともに直撃しますので、下手したら数分以内に30メートル級の津波が襲ってくる事になります。
そういった地域が故郷だという方は、土地への愛着がどうしてもあるのでしょうが、本来なら他の場所かその地方のより安全な所へ移住すべきでしょう。
そして他にも問題となるのは、津波がやってくる方向と沿岸部との角度の相関関係と、それからたとえ内海側であっても、沿岸部の形状が入り江の様に狭まっていると、津波のエネルギーが倍加されてしまいますのでそのような地域は本当に要注意です。
自分の知り合いに名古屋市の中川区というところに住んでみえた方が居ましたが、その家族は同じ県の犬山市というところへ移住されました。
犬山は愛知県の一番北側にあり、それは当然起こりうる将来の震災を予期して、より内陸部で地盤の比較的硬い場所を選んで移住されたという話です。
名古屋市内も沿岸に近いところは、数メートルの津波の予想が出ていますので、該当する地域にお住まいの方はそれぞれの自治体の防災課で一度確認されると良いでしょう。
意識をするかそうでないかの違いは、将来天と地ほどの明暗を分けることになります。
それから内陸部にお住まいの方々も、南海トラフ級の地震が起こればライフラインなど甚大な被害を被るのは避けられませんので、やはり備蓄などの備えはしておくべきでしょう。
ちなみに我が家では、米、味噌、水、トイレットペーパー、パスタ等の乾麺、缶詰、カセットガスボンベといった万が一の生活必需品は一、二ヶ月から数ヶ月分はストックしていますので、災害でなくとも例えば意図的な食料危機や経済の混乱などが起こった場合でも、決して右往左往する様なことはありません。
一番バカを見るのは、不安からパニックになってその場の雰囲気に流されて行動してしまうことです。
YouTubeなどで、アメリカのリアルタイムの現状をつぶさにレポートされていた行動するジャーナリストの我那覇真子さんも、今の世界情勢を考慮すれば食料等の備蓄はするように動画をあげて警鐘をならしております。
これは決して恐怖を煽っているわけではなく、できる範囲で良いのである程度の備えと万が一の場合のシミュレーションは事前にしておきましょうという話です。
次回も続きます。
コメント
コメントを投稿