2023年 統一地方選挙 後半戦を振り返る 其の二

もうひとつの政党を言及するのを忘れていました。


NHK党の党首であった立花孝志さんが今回の選挙で立ち上げた「政治家女子48党」ですが、統一地方選挙の後半戦の結果はほぼ壊滅状態と言ってもよく、現職や新人合わせて90人が立候補したものの、現職2人と新人2人のみの当選という結果になりました。


この立花という人は、よく言えばアイデアマン、悪くいうとトリッキーな稀代の詐欺師のような人で(決して彼の事を詐欺師であると誹謗している訳ではなく、自分から見たらまるで詐欺師のようであるという比喩的な意味です)、彼が作った「NHKから国民を守る党」、略称NHK党も本当にニッチなまるで隙間商品のような政党であったにもかかわらず、彼の思惑が大当たりしてよもやの国政政党にまでなってしまいました。


しかしその後は皆さんご存知の通り、売りがNHK 受信料だけでは政党としての体裁が保てる筈もなく、奇をてらって迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう氏を地方の補欠選挙に擁立してみたり、党名も訳が分からなくなるくらいに頻繁にコロコロ変えてみたりしています。


果てはYouTubeで芸能人のスキャンダルを暴露して視聴者や登録者数を稼いでいたガーシー氏なる怪しげな人物を昨年の参院選に党公認で擁立し、まんまと当選させてしまった上で得票率までもクリアし、政党助成金の交付を2028年度迄得る事となりました。(言っておきますが、これは国の税金ですよ)


しかし因果応報とはまさにこの事で、ガーシー氏本人が立花氏の口車に乗せられてしまったと話している通り、結局彼は自分のやった行いの報いで恐喝容疑で起訴される事となり、国会議員の立場から一転、ただの一犯罪者となってしまいました。


自分はこのガーシーなる人物の事や、48党については全く以て興味もなかったので殆ど知りませんでしたが、おそらくはそのネーミングからアイドル好きな男性有権者を当てにして美人や可愛い系の立候補者を沢山選んで擁立したのでしょう。


しかし別に政治家という範疇に限らず、一般的に言っても男前や美人が人気があるのは事実で、投票行動にもその事が多少は影響するのは否めませんが、それは本来ならば政治家としての在るべき本分とはまったく関係の無い話であって、そんなあざとい目論見がさすがに通用する筈もなく、前述のような当然の結果となった訳です。


しかも立花氏は48党党首の大津綾香氏との代表除名問題を抱えてゴタゴタしており、裁判で争うまでになってしまっておりす。


まあこれからも彼は、手を変え品を変えながら政治の世界でいろいろなことを仕掛けて政治を利用してくるのでしょうが、彼にかかわった元Tの党のK・A氏を始め、48党その他の方達、所属議員の方々が今後一体どうなっていくのかというその行末を、他人事ながら今後注視していこうと思っています。


自分が予測している結果は、敢えて此処では言いませんが。


(ちなみにK・A氏については、彼がOの木という党名でYouTubeをやっていた頃から、独特の経済分析や世界情勢にたいする視点がとてもユニークで、時折見ながらも彼の事を応援していたのですが、Tの党の運営が資金的に段々ヤバくなってきてからある時突然唐突に、諸派党構想なる括りで立花氏とつるむ事となりました。

K・A氏はNHK 党の幹事長も一時はやっていたのですが、彼と組んでから何かに取り憑かれたように段々と言動もおかしくなっていき、最近では立花氏との関係もギクシャクして非常に険悪な関係となってしまったようで、幹事長も結局は辞任してしまうことになりました。

彼の人生を見ているとまるで転がる石のようで、組んだ相手が悪かったのでしょうが、それを自分の意志で選んだのは彼自身に他ならず、これも彼にとっての何かの学びなのでしょう。)


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