ある親韓日本人の挫折

前回は韓国についての投稿をしましたが、どうしてももう一つだけ書かせて下ださい。


自分とはほぼ同世代の女優で、黒田福美さんという方が見えます。


彼女は世間でとても有名な女優であったという訳ではありませんでしたが、そこそこいろいろなドラマにも出演しており、顔を見ればご存じの方も結構みえると思います。


黒田さんは自らを親韓派であると自認し、韓国通として韓国関連の書籍なども何冊も出していましたので、コリアンウォッチャーの自分も当時黒田さんの事はよく知っていました。


彼女は韓国にハマったあまり朝鮮語も独学で習得し、果ては所属事務所の反対を押し切って韓国に留学までしてしまいます。


それ以降は、国内での韓国関連のレポーターを務めたり、現地のTVや映画にも多数出演するなど芸能活動の軸足を当時韓国に移していって、親韓な日本人女優として現地でも結構有名となり人気もありました。


そんな親韓派の彼女の人生に、突然ある出来事が起こります。


ある夜、彼女が眠っていたところ、先の大戦で韓国人の神風特別攻撃隊員として玉砕した卓庚鉉(タク·キョンヒョン 日本名·光山文博)なる人物が夢枕に立って彼女に自分の想いを打ち明けます。


彼女はそのことが有って以来、彼のみならず日本人として無念の想いを抱きながら玉砕していった全ての在日同胞の人達の慰霊をするために遺族の同意を得て慰霊碑を建立することを思い立ち、2008年5月に彼の故郷に近い慶尚南道サチョン市にある公園内に「帰郷祈念碑」を建立し、当日除幕式を行うというところまでこぎつけました。


しかしまさに式が行われるという直前、反日愛国派団体である「光復会」という団体が除幕式の会場に突然押しかけてきて、親日売国奴の奴らの特攻隊を称えるなどもってのほかとばかりに大騒ぎをした為に除幕式は中止せざるを得なくなり、慰霊碑も結局撤去されてしまいました。


この顛末については自分も当時知ってはいましたが、ここでウィキペディアの彼女の自身の著書の内容を引用させて貰います。


「韓国人たちは反日という柵の中に囲い込まれている羊の群れのようだと思う。光復会に対して意見をしたり、いさめたりすれば直ちに『親日派』というレッテルを貼られて柵から追い出され、社会的に抹殺される。だからだれもが『身を縮めて黙ってうつむく』しかない」


「韓国社会が『親日的』とされる言論を封殺し、地位を奪ったりして、人々を社会的に抹殺するようなやり方を止めないかぎり、韓国の言論も社会も成熟しないだろう。このことは韓国人自らが気づき改めないかぎり実現することはない」


今回の慰霊碑の建立については市当局も非常に協力的で、マスコミもそれまで好意的に報道されていたにもかかわらず、反日という大きな力の前には市当局やマスコミも口をつぐむしか無かったということです。


何故このようなことが起こるのかと言いますと、韓国には国民情緒法というものがあり、法律の厳格な解釈よりも国民感情のほうが優先される判決が往々にして下されますし、こと反日については、反日無罪という言葉も実際にあり、反日であればどの様な無理筋も通るといった空気が韓国社会全体に蔓延しているのです。


それを一番象徴するのは従軍慰安婦問題で、ある韓国の大学教授が強制連行など無かったということをきっちり時系列的に考証し、論理的に結論づけて発表した途端世間の大バッシングにあい、結局彼は慰安婦と言われる人達の前に跪かせられることになりました。(彼の国ではひざまづかせるという行為は、罪人に対する行為を意味しています)


他にもこのような話は枚挙に暇がないほど沢山あり、反日という錦の御旗の下には如何なる真実の論理も即座に否定されるということが未だにかの国では続いております。


そもそも戦後、李承晩なる人物が大統領になってから、ほぼ全ての歴代大統領は克日や反日をバネにして当時貧しかった韓国という国を纏め上げてきた経緯があり、それが未だに韓国民を結束させるキーワードとなって働いているのが現状なのです。


例えばこれが日本人の場合であれば、親日的な外国人がいれば感謝の念を抱くのがごく普通のことで、よもやバッシングされるなどということは到底有り得ないと思うのです。


しかし親韓派の黒田さんは、反日無罪という名のもとに崇高な慰霊という想いを潰されてしまったにもかかわらず、2015年、彼女が六十歳に至るまで韓国に対する愛情をブログに於いて吐露し続けて来ました。


今回のことは、突き詰めていけばその他の日韓に渡る多くの懸案についても同じ論理で、我々日本人の問題というよりは結局は韓国人の民族魂に根差したカルマであるとも言える問題なのです。


果たしてその事実に彼等が気付くのは、一体何時のことになるのでしょうか?


(本当にごく一部ではありますが、韓国人の反日に凝り固まった思考について、韓国人らしからず冷静に正論を唱えている人達も確かに居るということだけは、かすかなる希望として皆さんにお伝えしておかねばなりません)




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