前回の繋がりでタイの話題をもう一つ

前回は、本格的なタイ料理のお店を紹介させて貰いましたが、タイ繋がりでもう一つタイに関するお話をさせて下さい。


タイでは先日下院の総選挙が五月十四日に行われ、革新系野党である「前進党」が500議席の定員に対して152議席を獲得し、第一党となりました。


同じく革新系のタクシン元首相の流れを汲む(確かタクシン氏の娘が党首)最大野党であった「タイ貢献党」も141議席を獲得して、両党合わせて実に6割もの議席を獲得することとなりました。


タイと言えば、政治の世界では以前より軍事クーデターが頻繁に起こっていてもともと軍の力が強かったのですが、与党であった親軍派の二つの政党は合わせても76議席という結果となり、記録的な大惨敗となってしまいました。


特に首都バンコクでは野党側が圧勝しましたし、投票率も過去最高である75.2%を記録したということです。


何故そのような極端な現象が起こったのかというと、一つ目には「前進党」の党首であるピタ氏という人が、若干42歳でハーバード出身、しかも多言語にも堪能であり非常に経済通、理性的で能力もある、おまけになかなかの好青年であったことから民衆の圧倒的な支持を受けたことが挙げられます。


二つ目には8年も続いた前の政権与党が軍を後ろ盾にした政治をしていた為に、国民の間に軍政治はもう懲り懲りだという空気が蔓延していたことが雪崩的な現象を起こした要因となったのです。



さて、今回の大切な本題はここからです。


タイでは若者が中心となって、過去最高の75%という投票率で実際に政治をひっくり返してしまいましたが、翻って果たしてこの日本ではどうでしょうか?


相変わらず若い人たちの投票率は芳しくありませんし、選挙の投票率も5割を切るどころか下手したら選挙によっては3割代の投票率の場合もあるという始末です。


選挙にあまり関心がなく投票にも行かない日本の若者に対して、タイの若い人たちは選挙で政治を変えようという明確な意識を持ち、貴重な時間を割いて投票に行くという行動を起こして現実に政権を交代させるまでの結果を生み出しています。


確かに政治というものは本来とても難しいものです。


それは単に法律だけでなく、経済や世界情勢、文化、社会的な状況、医療、食料、教育等多岐に渡る事柄が包括的に繋がっていますし、世間に溢れ返った情報の洪水の中で、何が一体正しい情報なのかということの真贋を見極める目がなければ本当の真実を見抜くことは出来ません。


そういった意味では政治に目を向けるということは、ごく一般の人達にとってはややこしくて非常に面倒臭いことであるのかもしれません。


そこで投票に行かれない、特に若い人たちに提案があります。


あなたが生活している周りで何か気になっていること、矛盾を感じていることはありませんか?


もしもどの様な事でもそのようなことが一つでもあるならば、一体それの何が問題なのか、それをどうすれば良いのかということを真剣に考えてみて頂きたいのです。


例えばそれに関する本などを読むも良し、自分なりにいろいろ情報を集めるも良し、SNSなどで徹底的に調べるも良し、そして自分なりの答えが見つかったならそれをモチベーションにして投票行為に結びつけて欲しいのです。


例えば年金がもう破綻すると思われるのであれば、その政策の履行者ではない政党に票を入れる動機になりますし、ウクライナに政府が支援をするのが何かおかしいと思われるのであれば意思表示としての反対票を入れても良い、要は何が切っ掛けでも良いのです。


これは私見ですが、例を挙げれば西側先進国から見たら今回の戦争はロシアが一方的に悪いということになっていますけれども、世界的にみるとアメリカ側を支持しているのは全体の一部であって、多くの途上国は中立的な立場であり、若しくはアメリカと敵対的な関係の国は反対の立場なのです。


そもそもどちらが善でありどちらが悪であるというような、二元論的な単純な話ではありませんし、何故今回の戦争が起こったのかということの原因を掘り下げていくと、全く違った側面が見えてきます、しかもそれを裏で画策していたのはいったい誰なのかということについては日本では一切表には出てきません。


トランプも民主党政権のアメリカでは極悪人のように扱われていますが、世界中で兵器や弾薬を使いまくったのはトランプの前のオバマの政権の時だったことをご存知でしょうか?
(オバマはディープステイトの代理人のような人物ですから、軍産複合体を儲けさせなければならないのです)


トランプであればそういったことには干渉しなかったでしょうし、国境に壁を作ったのも不法な移民は駄目だという至極真っ当な話です、アメリカのLGBTについてもトランプが大統領であればここまで酷いことにはならなかったでしょう。


まあ要はこの日本で流布されている真実であるかのような情報は、実は本質とは全くかけ離れている事が往々にしてあるというのが日本の現状なのです。


自分は夢想します。


もしも政治に全く興味が無く投票にも行かなかった人達が、何らかの動機で投票行動を起こしてくれたなら、(日月神示的に言えば)この日本はぐれんと引っ繰り返り、我が国やその魂は必ずや良い方向へ向かって行くに違いありません。


(このブログは営利目的ではありませんし拡散自由ですので、もしブログを見られた方が居られて、少しでも投票行動をして頂ける動機になる一助となるのであれば、幸いですしそれを心から願っています)








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