世界的大ヒットのインド映画 「RRR」

先日、すぐお隣の街にあるシネコンまでインド映画の「RRR」を観に行ってきました。


三十年ぐらい? 前になりますか、同じインド映画の「ムトゥ踊るマハラジャ」という映画が、当時結構評判になり映画館まで足を運びましたが、インド映画を観に行くのはそれ以来実に数十年ぶりの体験でした。


何故自分が観に行ったのかというと、昨年この映画が日本でも公開され、既に7ヶ月が経過した今でも全国で異例のロングランヒットが続いており、しかも大手ではなく弱小インディペンデント系の配給にもかかわらず累計の興行収入が20億円を突破したという事をSNSで知り、どうしても観たい衝動に駆られて出掛けたという次第です。


だいたい映画というものは公開初週の売上が一番多くて、配給が終るまで段々と下がってくるのが普通のパターンだそうですが、この映画については初週の売上の何と45倍以上の興収を未だに続けているのです。


皆さんは20億円と言われてもピンと来ないかも知れませんが、「ムトゥ踊るマハラジャ」が当時ヒットしたといわれても4億の興収だったそうですから、如何にこのインド映画が異例のヒットを続けているのかが分かります。


映画に少しでも詳しい方なら何となくお分かりでしょうが、インド映画というものはとにかく激しい歌と踊りがつきもので、しかも上映時間が非常に長い故に、ややもするとインド映画は疲れると言われる方が居るのかもしれません。


ちなみに連れ合いを誘ってはみたものの、インド映画は激しいからいいとやっぱり拒否されてしまいました(笑)。


何せインド人という人は、スパイスのタップリ入った料理を每日毎食のように食べ続けている人達ですから、日本人の穏やかな感性とは全く違うのは至極当然のことなのでしょう。


しかし自分が以前会社をやっていた頃、すぐ隣にインド料理屋が突然出来て、それからというものの一年以上に渡ってほぼ每日のようにインドカレーを食べ続けたという猛者ですから、全くもって自分にはインド映画に対して違和感というものは微塵もありません。
(少し前にも家の近くでインド料理の凄く旨いお店を見つけてから、週に一度は禁断症状が出て通っています 笑。)


しかも、ある時知り合いの霊的な素養のある友人に、○○ちゃん、あなた過去世でインドのヒンドゥー教の行者をやっていたね!と突然言われ、だから自分は每日カレーばかり食べまくってもまったく飽きなかったんだと妙に納得したものでした。


この映画は破格の90億円もの制作費を注ぎ込み本国でも最大のヒットとなりましたし、インド映画では初めてアメリカのアカデミーの音楽賞を受賞しました。


さて、レビューですがネタばれになりますのであまり詳しくは書きませんけれども、少しだけ言うと1920年代のイギリス植民地時代のインドのお話であり、場面展開が息つく暇もない程次から次へと変わっていって、気づいたらアッと言う間に3時間が過ぎてエンドロールになっていたという感じでした。


穏やかな映画しか見たくないという方はあわないかもしれません、しかしインド本国やアメリカでもヒットを記録したこの映画は、絶対に観て損はない娯楽性に溢れた熱い映画であると自分は確信しています。


過去に自分の人生で、同じ映画を二回観に行ったことはたった一度だけ有りますけれども(ローリングストーンズの「シャイン    ザ ライト」)、今回はどうやら二度目の体験になりそうです。


上映については、ロングランなので何時終了になるのかはわからない為、必ずお近くのシネマでご確認して下さい。


(最後に女性の方に一つだけ、映画の冒頭とても残酷なシーンがありますが、その人は決して死んではいませんのでどうかご心配無なさらないよう、思わず拍手したくなる様なハッピーエンドで終わりますよ。)






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