ジャパンブランド調査 海外から見た日本 その四 焚書坑儒

そして、米国のGHQが日本に対する非を覆い隠し、日本の言論を支配し、戦後の日本に対して徹底的に行ったのが「ウォーギルトインフォーメーションプログラム」というものです。


これは直訳すれば「戦争責任広報計画」と言われているもので、アメリカの戦争犯罪を覆い隠してすべての責任は戦前の日本の軍国主義に有るとし、戦争に対する罪悪意識を日本人に植えつける事を目的として各種の政策を実行していったというものです。


その一つに戦後、カウンターパンチ的に社会主義者、共産主義者達の活動や思想をを認めたという事がありましたが、日本の周りの中国やソ連等の世界情勢の雲行きが怪しくなってくると、彼等は一転してレッドパージを敢行して左翼的危険分子を公職追放する等の措置を取りました。


しかし今では左派系言論人の日本的なるもの(伝統思想や文化、天皇制)を否定するような論調は、「ウォーギルトインフォメーションプログラム」の点から照らし合わせて鑑みると、はからずも当初のGHQの思惑通りになっており、皮肉にも立場的に一番遠いと思われていたアメリカの手の内に彼等が踊らされているという見方も出来るのではないかと自分は思っています。


またGHQは、1928年から1945年の終戦までの間に日本で出版された日本の歴史や古来からの思想を著した貴重な書籍のうち、実に9000点以上を軍国主義にまつわる宣伝刊行物として焚書(発禁、没収して破棄)しています。


この焚書(ふんしょ)というのは、書物を消し去りそれまでの歴史を抹殺する行為の事を指しますが、中国の秦の始皇帝が「焚書坑儒」を行なった故事に由来しています。


この様な行為は国際法の点に照らし合わせてみても、明らかに違反と定められている違法行為であるにもかかわらず、彼等GHQはここ日本に於いて焚書という犯罪行為を断行していたのです。


彼等GHQが行なった焚書によって日本人はこれらの書物に接する事が出来なくなり、それまでの歴史を抹殺され、前のブログで指摘した通り東京裁判史観(連合軍の戦争犯罪はすべて覆い隠され、一方的に日本の行為のみに罪があったとする歴史観)で戦後の教育を受けさせられてきました。


それを皮肉なことに忠実に踏襲しているのが、今の日教組であり、共産党を始めとした左派系言論マスコミなのです。


我々はまず、覆い隠された歴史から当時の西欧列強がアジアにおいてどの様な行為をしてきたのか、そして当時の日本がアジアに対していったいどのようなことをしてきたのかという事を丹念に掘り起こしていかねばなりません。


 そのために、米国にとって都合が悪い焚書された貴重な数々の書籍(日米開戦における英米の裏の暗躍や満州事変前後の各国列強の謀略等など)を、自虐史観に囚われた日本人達から誇りと連続した歴史観を取り戻すために、復刻し学ばねばならないと思うのです。

また焚書された書物のなかには日本人の民族魂に根差した古来からの道徳観や、お陰様といった人生観、死生観、生きる叡智等の書物も多数含まれていました。


戦後の日本人は、左派系の日教組に牛耳られた教育を受けてきたという歴史的な背景があるのですが、日教組はほんの少し前まで日の丸の掲揚や君が代を流す事さえ拒否してきた連中ですよ。


いったい何処の世界に国歌や国旗の掲揚を拒否する国民が居ると言うのでしょうか、そんな国は日本以外には有り得ないでしょう。


しかし幸いなことに、ネットにおいて最近それらの焚書された書籍を復刻し、啓蒙することを旨としている出版社が出てきたことがとても心強いですし、自分も何冊かは購入させて貰っております。


我が国日本は、世界で最も古い伝統と歴史を持つ国であるにも関わらず、GHQが植え付けた自虐史観のせいで南京大虐殺や従軍慰安婦、世界に広まった慰安婦像などにより不名誉な謂れなき中傷や政治的プロパガンダを広められ、日本人としての誇りや尊厳を今だに傷付けられています。


そして今日に於いても我が国の政府(某政党)は、誠に残念なことに、信じられない程アメリカの言うなりの使い走りのような振る舞いをしているというのが、悲しいかな厳然たる現実なのですね。



続く


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