念願の田舎暮らし 前編

思えば一年以上に渡って本当にいろいろなところへ行きました。


最初は三重県の員弁町と菰野町で特に員弁には六、七回は通ったでしょうか。


員弁には本格的なドイツパンのお店、トライベッカー・サヤがありまして、ドイツパン好きの自分としてはこの地方で唯一といって良いくらいの本物のドイツパンを食べられるお店ですし、自然食品と本、雑貨が合体したkiwiさんも自然に帰るコンポストトイレを備えていて、また機会があれば是非とも訪れたいユニークなお店です。
(トライベッカー・サヤは名古屋在住のドイツ人You Tuber、Lenaさんの番組で知り、彼女も絶賛しておりました)


そしてお隣の揖斐川町や大野町も何度も訪れました。


揖斐川町には自然農で田んぼの稲を作っているグループがあり、今でも頑張ってみえると思います。


その東の谷汲、それから岐阜市の奥にあたる山県市の山沿いのあたりも何度となく通いましたし、うだつの町並みで全国的にも有名な美濃市も十回近く行きましたね。


うだつの町には、マーマーマガジンを発刊している服部みれいさんが彼女の出版社とお店を構えており、今はイベントを主にして定期的にお店を開いている様ですが、彼女はYou Tubeの番組も定期的にやられております。


そして自分が魂の故郷と呼びたい位の隠れ切支丹の里、御嵩町。


そこには隠れ切支丹の塚があり、その前にはマリア像が山里のなかにひっそりと佇んでいます。


ちなみに御嵩町は岐阜県の美濃地方で一番人口が少ない町であり、本当に何もないとてものどかなところです。


長年の間、隠れ切支丹がひっそりと暮らしていたのも頷けるような雰囲気がそこには感じられます。


そして八百津町、ここは昔ながらの古い商店街がありながら、自然も豊かで川も麓に流れており山もある、個人的にはとても住みやすいバランスのとれた町で結構好きなところでしたが、何と言っても八百津煎餅が有名で、リトアニアの総領事で多くのユダヤの人々の命を救った杉原千畝の生家が八百津にはあり、彼の記念館は是非とも皆さんに訪れて頂きたいところです。


イレギュラーでは知多半島も何度か訪れました。


その理由は海沿いの町は海風が強く吹き、香害に苦しむ人にとっては比較的過ごしやすいという話から訪れたのですが、知多は立地的に名古屋に近いせいか残念ながら古民家の廉価な物件があまり有りませんでした。


最後に東白川村と白川町、今回白川町の移住サポートセンターのご縁で良い物件を御紹介頂いたのは白川町の黒川地区というところです。


東白川村にもまた移住サポートセンターがありまして、そこは殆ど無償で古民家を移住者に提供しているということをやっております。(古民家の内部の片付け費用と、移転登記費用のみ自己負担して頂くという話でした)


今回一年半という長い日にちを費やして白川町の黒川地区に土地家屋を購入するという決め手となったのは、そこには自然農を実践している人達が多く移り住み、すなわちそれは除草剤や農薬をなるべく使わないという土地柄という事であり、移住者の数も非常に多いという諸々の条件がようやく一致したからなのでした。


不動産に巡り合うというものも、やはりご縁とタイミングが合うかどうかということがとても大切な要素なのです。


いくら条件的に合っていても価格が予算以内でなければ駄目ですし、古民家の傷み具合やリフォームの程度、駐車場があるかないか、畑が有るかどうか、隣で農薬を撒いていないか等など本当に殆ど全てにおいて探している希望通りの物件に巡り合うのは至難の業と言えますが、今回は幸運なことに巡り合うことが出来ました。


黒川で知り合った人で十五年位探したという人も居ましたので、その人からしたら一年半で見つけられたということはまさにラッキーであったという他ありません。



この話は後半へ続きます。















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