夢について考える その二 夢で霊界と繋がる

前回は人間の心と身体にとって、睡眠というものが如何に大切であるかということを日々の体験を踏まえながらお話させて頂きました。


この睡眠というのは、医学的なお話をすると大きく別けて二つの種類があり、レム睡眠とノンレム睡眠の二種類に分けられます。


人は寝入った直後から深いノンレム睡眠の状態になり、その後はレム睡眠とノンレム睡眠の間を数回繰り返しながら朝の目覚めとなっていくのです。


人の睡眠時間の前半部ではノンレム睡眠の状態が多く、後半になるにつれてレム睡眠の状態へと移行していきますが、人が夢を見るというのはほとんどの場合レム睡眠時に見ますので、朝目覚めた時に、今日は何か変な夢をみたなぁ、というような事をしばしば皆さんが経験される訳です。


ノンレム睡眠というのは簡単に言うと脳が休息をしている状態で、レム睡眠は身体が休んでいる状態ということになります。


ですからノンレム睡眠は脳の睡眠であり、レム睡眠は身体(肉体)の睡眠であるということが出来ます。


夜勤などで大変なのは、このノンレム睡眠のときにたまたま起きなければならない事が重なってしまった場合、脳が全く休まりませんので寝不足感が余計に強くなってしまうのですね。


さて、いよいよここから本題に入りますが、このブログの読者の皆さんの多くは夢を見るということをほぼ毎晩の様に経験されていると思います。


しかし、それにも個人差というものがあり、朝起きた瞬間に殆ど忘れてしまう人、印象的な夢だけを断片的に覚えている人、結構リアルに夢の内容を覚えている人、中には全く夢を見ないという方も居られるのかもしれません。


「スピリチュアリズム」というのは、我々が今生きているこの三次元の世界、科学や人間の人智を超えたところにある世界であると定義することが出来ると思うのですが、自分はこの睡眠と夢が魂の世界と繋がっているということを確信しています。


遥か古の時代より、世界中の古代の文明の多くでも夢が死者の魂と接触を持つ事ができる手段であるとされ、人が眠っている間にその魂が現世と異なる世界へ繋がってインスピレーションを得たり、霊界や過去世、未来をも探訪できると考えられてきたのです。


今まで世界中の多くの科学者達が研究してきた臨死体験も、睡眠と同じ様に意識が覚醒していない時に起こる現象ですので、この二つの間には共通点というものがあります。


また、スウェーデンの偉大な科学者であり、神学者、思想家でもあった、エマニュエル スウェーデンボルグは、霊界について詳しい方であれば既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、彼には生きながら幻視によって霊界の様相について克明に記した膨大な「霊界日記」や「天国と地獄」等の多数の霊的摂理の著書があります。


彼曰く、霊界とは我々自身の内的世界(魂の世界)のことであり、それは深層意識などの比喩ではなく、人間の精神は(当然の事ながら)霊界に属しており、天使や霊は人間の精神と結びついている(これも属性が同じなので当然のこと)と語っています。


そして人間の本質というものはそもそもが魂でありますので、自分の内的世界がそのまま具現化されているというのが霊界であるということになるのです。


霊的な素養のない一般の人でも、霊とのかかわりをすることがあり、それを私達は通常「心霊現象」と呼んでいます。


しかし、彼は言います、実はもっと普通に誰にでも起きているのは夢なのだと。


心霊現象が夢の形でもっともひんぱんに起きる理由は、人間は睡眠中に心の最も奥深いところに降りていくからなのだと彼は語っております。


やはり霊能者でも無い一般の人が眠るという行為は、魂が肉体の軛(くびき)から逃れる事ができる唯一と言っても良い方法であるということの様です。




次回は、自分の見る夢について少しお話をさせて頂きます。

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