夢について考える その八 霊界と繋がる?

人が夢を見る為には顕在意識の状態では当然見ることは出来ない訳でして、それが見えるのは通常妄想や幻覚と言われており、その状態が更に酷くなり現実と妄想の区別がつかなくなってくると、分裂病などの精神障害となるのですね。


通常、霊能者が霊的世界と繋がるためにはいろいろなパターンがあります。


全く普通の顕在意識状態からスイッチをオン、オフに切り替えて霊界と繋がる者、これは自分の知り合いで一番多かった人達です。


別のパターンではフーチ等の道具を使って霊とコンタクトを取る者、意識は有るものの自我の中に霊を降霊させて自分の肉体を貸した状態で霊と繋がる者、また、全く意識のない状態から霊界と繋がってチャネリングをするという霊能者もなかには居ります。


人が入眠している状態と最後の霊能者の場合のチャネリングについては、どちらも潜在意識の状態であるという共通点があります。


このケースの霊能者で世界的に知られた人に、エドガー・ケイシーというアメリカ人がおりますけれども、あまりにも有名な人ですので皆さんもその名前を一度はお聞きになられたことが有るのではないでしょうか?


彼が本当に素晴らしい霊能者であるのは、その高潔な魂の精神性でして、彼が霊能者として有名になるとそれを利用しようとする輩達からの金儲け話が彼のもとに沢山持ち込まれましたが、彼は断固としてそれらの申し出を拒否しました。


彼はその霊的な素養(リーディング)を商売にして私腹を肥やすことについては非常に葛藤があったのです。


それどころか、相談者のリーディングをすることに対しては、彼等の人生を変えることになるかも知れないという重責のあまり、物凄いプレッシャーで押し潰されそうになったといわれています。


彼は自身の霊能が、道徳的、宗教的意識に照らし合わせて崇高なものであれば、そのリーディングが最高に機能して神の意思に沿ったものとなることを確信していました。


ですから自分自身は利他の奉仕の気持ちでリーディングに臨み、本当に助けや導きを求めてやって来た人達へこそその霊能を使うこと、それが彼の「リーディング」の条件となっていたのです。


彼の場合、潜在意識の状態の時に相談者のアカシックレコード(すべての魂の記憶が残されている場所)に繋がって、今世や過去世、病気の原因についてのリーディングをしましたが、六十数年の生涯にわたって二万件以上のリーディングをしたと言われています。


しかし、リーディングの相談料はあくまでも相談者の任意であった為に、彼の暮らし向きは決して裕福では無かったそうです。


自分は、これこそが本当の霊能者の姿だと思うのです。


霊的な素養が備わっているというのは、決して私腹を肥やすことでは無くその魂にとっては必ず何らかの霊的な意味があるのですね。


当初はどんなに謙虚な霊能者でも、一旦有名になった途端法外な料金を当然の様に取り始める者。(いましたねぇ、有名な霊能者で)


SNSなどを使ってセミナーや会員を集ってせっせと集客したり、自称覚者だと宣う霊能者。


また、教団を創設して信者を集め、お布施を私物化する霊能者等々、まあ魑魅魍魎が世間では跋扈(ばっこ)して居りますけれども、そういった者達の多くは実は幽界レベルの雑霊と繋がっているような輩達なのです。


話は少し逸れましたが、私達も入眠して夢を見るということは、エドガー・ケイシーと同じように潜在意識の世界と繋がっている訳ですから、その状態のときには霊的な示唆を受けている可能性は大いにある訳です。


前にもお話をしました通り、夢の中で亡くなった親などの身内が出て来て、何か人生の大切な事を示唆するようなメッセージを抽象的な表現で伝えてきたり、夢でハッキリと予知夢を見たりする人もなかには居りますけれども、それは霊界と繋がっていれば至極当然のことなのですね。


我々にとっては夢というものは、全く霊的な素養の欠片(かけら)もない様な人でも毎日見ることができますが、それは言い方を変えれば、夢は死に最も近い心霊体験でもあるということができると思うのです。


だから自分は、毎晩夢を見るのが楽しみで仕方が無いのですね。(ちなみに最近も面白い夢を結構いろいろ見ていますよ)



次回はいよいよ最終回になります、どうぞお楽しみに。










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