岸田政権の三年間を振り返る

岸田総理があまりの不人気で来月を以て退陣することとなりましたが、彼のこれまでの政権運営を今一度振り返ってみましょう。


彼の就任時に良く覚えているのは、それまでの日本人の賃金が上がっていない事を踏まえて皆さんの所得を上げますとぶち上げた事ですが、蓋を開けてみると一般の人達にはNISAで資産を増やしましょうという事と(リスクは勿論国民)、極端な円安放置政策で一部の企業が空前の利益を上げたのを所得効果が出ていると盛んに喧伝したことでした。


これは、経済団体側に賃金を上げろと言ってきたので儲かっている企業が自助努力で社員の給料を上げたのであって、彼が何かの経済政策で賃金上昇に誘導したのではないのですよ。


今年も定額減税を実施していますけれども、彼の三年間の総裁任期の間の一般国民の電気、ガス、ガソリンなどのインフラを中心とした経費、物流コストや食料品値上げなどの経済的な家計負担を考えると、相殺どころか実質的には明らかにマイナスじゃないですか。


皆さん、彼が総理になってから何か政策的に成果を上げたことを具体的に挙げられますか?


彼の総理時代、本当に何もかもが一時が万事で、場当たり的な事しかやっていないのでは無いでしょうか?


彼の政策や言動をみていると、彼は総理の座に就きたくて総理になっただけで、そこには信念のようなものは何も感じられないのです。


LBGT法案なんかも酷かったですよねぇ、自民党の委員会でも反対意見が噴出していたにもかかかわらず、ゴリ押しで通しましたからね。


自分は以前のブログでも書いた通り、LBGTの押し付けには大反対なのですが、彼は先進国会議でアメリカを始めとする白人国家がLBGTを推進しているので、日本だけ蚊帳の外では格好がつかないからという理由だけで法案を成立させたのですよ。


これは如何にも彼らしい発想で、信念からそうしたのではないのが見え見えなのです。


今回のように補助金を小出しに出してみたり、申し訳程度のバラマキをしてみたところで、多くの一般の人達の生活は然程改善されてもいないのが実情ではないですか。


彼には今までにいろんなアダ名がつけられていまして、防衛費増強の財源を明確に示さず増税メガネと言われたり、何でも検討しますというオウム返しを揶揄した遣唐使ならぬ検討氏とも言われていましたし、外遊すれば行った先ですぐに援助の約束をすることから、バラマキ眼鏡とも言われておりました。


彼も最後の方には、何と言われても自分は一向に構わないと開き直っていましたけれども、流石にもう国民に本質を見抜かれてしまった為に、やっと最近になって総理続投を諦めたというのが彼の
本音であり、そこには未練タラタラの本心が見え隠れしているのです。


自分は、およそ政治家というものは、特に総理の器であれば尚更、以下の三つの要件が必要だと思うのです。


まず政策の立案、遂行能力があるのか、ということですが、やはりおバカでは政治家は務まりませんけれども、かと言って東大卒であれば一番適任なのかと言われれば決してそうでもなく、昔の政治家や今の官僚達にみられる様な、東大話法的な中身のない何を言っているのかわからないような人達もいますので、学歴だけではこれは一概に図ることは出来ません。


二番目には、政治家としてのこころざしや国民の為に尽くすという高い意識があるのかという点です。


岸田さんはこの点では残念ながらバツですね。


彼の三年間を見ていると、総理という座に就きたかったからなったというだけで、具体的にはほとんど何もやっていませんでしたからね。


三つ目は対人調整能力がどれだけあるかという話で、本人の人間としての魅力や善なる常識がちゃんと備わっているかということです。


これが意外と大切なことでして、政治家の役割を遂行する為には人との関わりの上に成り立っている訳ですから、人に不義理をしたり、自分の言動に責任を持たない、仲間に受けが悪いという政治家はやはりその資質について問題があると思うのです。


前回のトピックでお話した立候補された方々では、茂木さん、林芳正さん、川上さんは良く言えば無難そうでおそらくは卒無く職務をこなすのでしょうが、岸田さんと同じ様な雰囲気があるのですよ。


高市さんはアドバンテージはあるものの、安倍元総理が亡くなったことで議員票集めに苦労するでしょうし、石破さんは一般票は見込めるものの、議員達の信望が全くと行ってよい程有りません。


河野さんは、彼の政治的スタンスや彼の言動については全く以て信用成りません。


進次郎さんについては、人気や人望はある程度は見込めるものの、政治家としての資質については未知数なところが心配ですし、小林鷹之さんはよく知りませんので、彼が突然出て来て総理になるなどということは絶対に有り得ないでしょう。


こうやって見ていると、皆さん帯に短しタスキに長しでなかなか難しいところですが、個人的には女性総理誕生をみてみたい気持ちもありますけれども、現実的には彼女は無派閥で、党内の信望もイマイチあまり無いようですから意外と票は伸びないと予想します。


党員や世間での人気、党内の雰囲気や勝ち馬に乗る議員達も出てくることでしょうから、自民党が小泉さん推しという賭けに出るのは十分に考えられますよ。


彼には元総理の菅さんもバックについている様で、それも小泉さんにとってはアゾバンテージとなっていますが、菅さんは前回、世界的な未曾有のパンデミックという不運もあってご本人が疲弊してしまって総理の座を降りたという面もありましたので、捲土重来、意外と再登板すれば今回のメンツよりは堅実に政権運営をする様な気もするのです。(あくまでもこれは空想です)


後二ヶ月、当たるも八卦、当たらぬも八卦、果たしてどうなるのか楽しみです。





















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