株価大暴落 追記

実は前回でこのトピックを終るつもりでしたが、どうしても皆さんにお伝えしなければいけない事が有りましたので、追記というかたちで書いていこうと思います。


経済は難しいくて分からないという方も、どうか少しだけお付き合い下さい。


今週月曜日の大暴落(安値で31156円)から明けた翌日の日経平均株価は大幅に値を戻しましたが、それでも7月11日の最高値が42426円でしたので、今日現在の終値、35089円からするとたったの四週間弱で高値からおよそ7000円強下がったという計算になります。


実は今日も一時は900円超値下がりをしたものの、日銀の副総裁が「市場が不安定な状況で利上げすることはない」と述べたことをきっかけとして為替の円安が進み、大幅高へと転じたのです。


これはまあ通常から言えばとてつもない下げ方でして、リーマンショックのような経済的パニックが起こった訳でもありませんので、流石に急激に下げすぎたということで翌日の猛烈な反騰はある程度織り込み済みということなのでしょう。


このような株価の値動きとなったのは、前回にお話ししました通り、日本という国のファンダメンタルズから修正が入らざるを得なかったということだろうと思うのです。


前の日銀総裁は、世界の主要国が金利を上げていったにもかかわらず頑なにマイナス金利、ゼロ金利政策を継続していましたので、当然のことながら金利の高いドル買い円売りが進み、一時は1ドル161円まで円が売り込まれた訳ですが、この円相場はあまりにも売られすぎということで修正が入ったということなのです。


今回の日本の株高というのは、円安黙認(誘導)によって大手輸出企業が空前の利益を上げたことにより全体の株価を押し上げていったというのが実態であり、海外の投資家からすれば、金利も安い円を調達してレバレッジを効かせて儲かる商品で利ざやを稼いでいた訳ですから、金融商品によっては下手したら追証になってしまうということで、日銀の利上げ転換から急激な円高になりパニック売りになったということなのですね。


おそらく今後もこのようなボラティリティな展開はある程度は続くと思われますが、一つだけ言えることは、NISAなどで新規参入された素人の人が利益を出していくというのはなかなか難しい時代になったということです。


これからNISAを始めようという方は、分散投資などのリスクヘッジをしっかりとして、より長期的かつよりノーリスクな金融商品で慎重な対応を取られることをお勧めします。


目先の利益に右往左往して狼狽売りをしたり、安くなったからといって飛び付くような感情に任せた売買をすると投資は必ず失敗します。


自分も会社をやっていた頃は株やFXの取引経験がありますけれども、素人の人は短期売買はあまり向いていませんので、出来れば仕込んでそのまま放置しておいて気が付いたら利益が出ていた、若しくは多少の損が出たとしても相場だから仕方がないか位の気持ちでいるのが良いでしょう。


そのためには虎の子のお金を突っ込むのは絶対に駄目で、あくまでも余剰資金で運営をされると要らぬ心配をしなくても済みますから、どうか心にゆとりを持って楽しんで下さい。


さて、ここからとても重要な本題に入ります。


今回の乱高下の展開を踏まえ、世間の経済アナリスト達は悲観論から楽観論、方向性が定まらぬもみ合い相場等々、いろいろな意見が出ているみたいですけれども、自分は経済アナリストではないので、彼等とは視点(価値観)が全く違うということを最初にお伝えしておきます。


この話は長くなりますので後編へと続きます。







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