トランプ氏アメリカ大統領当選 その後の展望

大統領選で勝利したトランプ氏は、投票日から2日後、政権の要となる大統領首席補佐官に女性初であるスーザン・ワイルズ氏を起用すると発表しました。


彼女はトランプ氏の選挙戦の選対本部長を務めた切れ者で、トランプ氏曰く、「彼女はタフで、頭もよく、革新的な人物で、広く尊敬されている。
ワイルズ氏はアメリカを再び偉大にするために働いてくれるだろう。アメリカ史上初となる首席補佐官にワイルズ氏を迎えることは名誉なことだ」と、彼はワイルズ氏を称え、首席補佐官としての役割に期待を寄せていました。


民主党は選挙期間中、トランプ氏のことを「彼は女性の敵で、もしも彼が大統領になれば女性の権利が奪われる!」と盛んにネガキャンをしてきましたが、実際には彼は、性別にとらわれず、適材適所で実績のある人物を合理的に選ぶという、トランプ氏らしい人選をおこなったのです。


この、スーザン・ワイルズ氏という人は、レーガン元大統領の時から選挙対策に携わってきた人で、自分も彼女についてはいろいろと調べましたが、非常に沈着冷静ながら己ががやるべきことを常に中立的に有言実行していくという、とても有能な人物の様です。


その言動について、時に行き過ぎたパフォーマンスが見られるトランプさんにとっては、まさにうってつけの政権の要石的な人物と言えるでしょう。


新政権の人事でほかに注目したい人物は、イーロン・マスク氏とロバート・ケネディ・Jrの二人を何らかのかたちでトランプ政権に関わってもらえたら面白いのではないかと思います。


イーロン・マスク氏については、彼の特性を生かして、航空宇宙関係か政権組織の運営面での管理を、ロバート・ケネディ・Jr氏には、本来であれば重職で厚遇したいところですが、彼には来たるべきパンデミックに備えて、保険福祉長官になって頂くのが適任であると思われます。


それから前回お話しました通り、民主党系の検事によって起こされていた議会への乱入事件と公文書を持ち出したという二つの起訴については、取り下げるという決定が下されたそうです。


トランプ氏に対するこれらの起訴の殆どが、有権者に印象操作して彼のイメージを貶めるためのものでしたから、もとから立件できるものは殆ど無く、しかもトランプ氏は彼等の思惑が外れて大統領に当選してしまったのですから、おそらく全ての起訴が取り下げられる事になるでしょう。


不法移民についても、アメリカはバイデン政権の時代に不法移民に対して非常に甘い政策をとっていたために、不法移民の数が膨らみ続け、治安の悪化や雇用を奪われるなどの経済的な混乱を招いたことが今回の大統領選の民主党敗北の大きな要因となったのは、前回お話した通りです。


トランプ氏は、大統領に就任した直後にこれらの不法移民を速やかに本国へ強制送還するとして、米軍を動員して大規模な取り締まりを行うと宣言しました。


ウクライナ問題についても、自分が大統領に就任すれば直ちに戦争を停戦させると話しています。


これは、ウクライナ東部諸州のロシアへの割譲を果たしてゼレンスキーがどこまで飲むのかという難問を抱えておりますけれども、トランプ氏はバイデン政権の様に何兆円もじゃぶじゃぶと支援するような事は決してしないでしょうから、戦闘継続が困難になればゼレンスキーも妥協せざるを得ないでしょう。


しかし、領土の割譲だけではゼレンスキーは絶対に停戦案を飲まないでしょうから、不可侵協定を結ぶなり、○年間ウクライナを中立緩衝地帯とした後、NATOにウクライナを加盟させることをプーチンに飲ませるとかの妥協案を提示してくるでしょう。


そして中東情勢ですが、問題はトランプ氏はおそらくイスラエルに肩入れをするでしょうから、来年以降パレスチナだけでなくイランとの関係も更にこじれて悪化す可能性があることを非常に懸念しています。


残念ながら、トランプ政権以降イランとイスラエルが交戦状態となる確率は結構あると思われますし、もしもそうなれば、中東に多くのエネルギーを頼っている日本にとっては非常にマズい事になります。


これについては、日本の首相が両者の仲介役を買って出れば良いと思うのですが(石破さんでは無理か、笑)、日本は西側諸国では唯一、アラブに信頼されている有色人種の非キリスト教国ですから。


今回のトピックの最後に、今回の民主党の敗因について少し書きたいと思います。


民主党というのは、日本で言えば立憲民主党のような立ち位置なのですが、立憲民主党は右派の玉木さん達が党を割って出てしまいましたので、アメリカの民主党は立憲民主党と国民民主党を足したようなイメージなのです。


しかし、民主党内には極左のバーニー・サンダースのような人物から、共和党と殆ど変わらないような立ち位置の議員達も居りますので、立民と国民を合体させて左右を更に引っ張ったような政党と言うのがより近いでしょう。


今回の選挙ではカマラ・ハリスの敗因について、民主党内部で左派と右派がお互いに責任転嫁のような対立状態になっています。


グローバリスト側に後押しされ、いくら都市部でガチガチの支持者が占めているとは言え、今回の選挙では上院も共和党に逆転されてしまいましたから、左右両派の内部対立をはらんだまま民主党の苦悩は暫くの間続くことでしょう。


何度も指摘しますが、ジョーとカマラではやはりどう見ても飛車角落ちですよ、カリスマ的な人物が現れない限り、次回も厳しいと言わざるを得ないのでは無いでしょうか?


終わり。



コメント

このブログの人気の投稿

里山の秋の風景

地球という星について考える その一 UFOの次元