衆議院選挙後の政治動向について考察する 最終章 各党総括

今回の衆議院選挙は、誠に残念なことに投票率が53.8%で、戦後三番目に低い数字となってしまいました。


投票についてはいろいろ言いたいことがありまして、投票行動自体は個々人の任意な訳ですから、本人が行かなければそれで終わりなのですけれども、少しでも投票率を上げる為には期日前投票をもっと世間にアピールするべきだと自分は思うのです。


それと選挙公報についても、何故か家に届いたのが結構遅かったので、せめて期日前投票の開始日に間に合う位に届かないと非効率だと言わざるを得ません。


どうせ各家庭に配布をしなければなりませんから、ギリギリに届くよりはその方が少しでも投票率を上げる一助になると思うのですが、行政の方々、如何でしょうか?


さて、ここからは総括に入ります。


自分の地元、愛知県と言えば、河村たかしさんに触れない訳にはいきません。


彼は、今回名古屋市長の役職を辞任してまで衆院選に立ったのですが、彼は名古屋では途轍もない人気があり、今回も開票時刻の瞬間に当確というまさに秒殺の快進撃でした。


自分が本当に驚いたのは、彼が今回日本保守党から立候補した事で、彼はもともと議員を辞める前は民主党の主要メンバーでしたから、本来であれば革新系の議員さんだったものが、名古屋市長になって四期市政を務め上げ「減税日本」という政党を立ち上げていましたので、何で毛色の違う百田さんの保守党に?と思ったものです。


河村さんは、昨年の十月に保守党の共同代表になっていますので、最初に彼を誘ったのはおそらく百田さんの側で、その後何度も政策の擦り合わせが有ったのでしょう。


百田さんにしてみれば今回が初の国政選挙参戦でしたので、どうしても知名度のある看板が欲しかったのだろうとは思いますけれども、ひとまず三議席確保で、比例区での政党要件も満たすことが出来た訳ですから、今回の選挙は十分に成功だったと言えるのではないかと思います。


シンガリは、参政党についてですが、自分はてっきり0→3議席だと勘違いしていましたけれども、実は昨年、国民民主党を離党した鈴木あつしさんという方がが今回参政党の比例で当選していますので、1→3議席プラス参院時の神谷さんを合わせると合計で四議席という、これもまずまずの結果だったと言えるのではないでしょうか。


来年の参院選では、前代表の松田学さんプラスアルファーで、国政でも存在感を存分にアピール出来る規模になると予想しています。


参政党の強みを幾つか挙げますと、世間ではあまり知られていませんが、地方議員の方が意外と多くて(136名)、それぞれの方が市井のレベルまでシッカリと根を張ってみえますので、それが参政党の力の源泉になっているのです。


そして、支持者の方も政治に参加するという意識の高い方が多く、ボランティアの人の多さというかたちで結実しています。


そしてこれは長所でもあり欠点でもあるのですが、利権というものに一番遠い政党ですので、クリーンである反面、資金的に党運営に非常に苦労している部分でもあるのです。


神谷さんは、参政党に目処が付けば代表を降りると話していますので、今回の選挙で参政党の応援弁士を務めた及川幸久さんに、何らかの形で関わって貰えたら良いのではと個人的には願っているのですが。


及川さんはですね、彼の過去世ではとても理知的で人格者であった僧侶の時代があり、今の彼の雰囲気が全くそのままで、自分は非常に彼の事を評価しているのです。
(彼は元々はクリスチャンで、どういった経緯なのかは分かりませんが、何故か幸福の科学に入信して幸福実現党の広報をされていたのです。
しかし教祖であったO氏が案の定、例の様なことになりましたので脱会し、今は海外情勢のアナリストとしてYouTubeチャンネル等で活躍されています。
因みに自分はO氏のことは全く評価して居りませんで、何れはああなるだろうとは思っておりました。)


今回の選挙では、比例の得票の増減から判断すると、大勝が国民民主党→れいわ→参政党→保守党の順、議席数ほど支持がなかったのが立民、退潮傾向は維新と共産、ボロ負けが自民と公明という結果となりました。(社民党は空気(笑))


結局、自民の裏金問題や総裁選のゴタゴタで逃げた保守層は国民民主党や参政党、日本保守党へ流れ、左派系は共産党かられいわ新選組へ流れて議席数でも逆転しました。


日本維新の会は大阪のローカル政党へ逆戻り、公明党は自民と一蓮托生で大敗し、代表まで落選するという悪い意味で節目となってしまいました。


最後に石破さんについて一言、彼は総理になって直ぐに、明確な意思が国民に伝わらないまま解散総選挙に打って出た事と、組閣についても今迄通り論功行賞だったのが大きな失望を招いたうえ、裏金議員の県連支部にまで無差別に二千万円を配ってしまったのが、オウンゴール、自殺点となって大敗北してしまいました。


彼は長い間、自民党の傍流少数派の地位にとどまって言いたいことを言ってきましたが、やはり総理の立場はそれとは明らかに違いますから、政治的な読みやセンスというものが彼には無かったのでしょう。


少しキツい言い方ですが、総理の器ではなかったということでしょうか。


自分のようなただの素人から見ても、もう少し遣り様があったと思うのですが(笑)。



長々と続きました今回のトピック、これで終わりとします、ご拝読有り難う御座いました。

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