特別寄稿 “Night birde”(夜鳥)という生き方をしたある末期癌の女性 エピローグ
彼女は、サイモン・コーウェルのゴールデンブザーを獲得してから僅か数カ月後に亡くなってしまい、今世で再びステージの上に立つことは叶いませんでした。
彼女が亡くなった後暫く経ってから、番組のなかでサイモンと司会者の人の対談がありました。
司会者の人が、サイモンが今迄に押してきた沢山のゴールデンブザーの中で、一番に挙げるとすればいったい誰のゴールデンブザーなのかと言うことを彼に尋ねました。
彼は、感極まった感じで暫くの沈黙のあとにやっとのことで口を開け、ナイトバードの名前をあげました。
サイモンはナイトバードが亡くなってから、まるでトラウマの様に永らくの間彼女が出た番組を観ることが出来なかったと心の内を吐露していましたが、彼女が末期癌であるということを知りつつも、どうしても彼女の天使のような笑顔からその死を受け入れることが出来なかったのでしょう。
自分はそこで空想していました。
もしも並行世界があって、その世界線では彼女が末期癌では無かったとしたら、果たして彼女は歌手としての成功を掴んだのだろうかと。
しかしそれはしょせん、詮無きことなのです。
ジェーンは二十五歳で癌に罹り、三十歳でアメリカで大人気の番組に出てサイモンのゴールデンブザーを獲得したにもかかわらず、そのたった八ヶ月後に亡くなってしまいました。
このブログの読者の方々は其々が全く違った人生を歩んでみえることと思いますが、各々の方の人生で起こった出来事は、実は決して偶然に起こったり体験したりした訳ではありません。
我々が肉体を以て体現した日々のあらゆる出来事には沢山の試練や学びが用意されており、毎日の起こっては過ぎてゆく事柄は、実は(霊界の)霊的な摂理の軛(くびき)を免れることは出来ないのです。
自分の人生では時折起こる事なのですけれども、良いことも悪いことも全て含めて、何故そのようなことが自分の人生に起こったのかということが、まるでジグゾーパズルのピースが埋まったかのようにある日その答えがストンと心の内に浮かんできて、あぁ、そうだったのかと後から納得出来るのです。
これは己の魂を内省していると、ハッキリと霊的な摂理の影響でそれらのことが起こっているのだということが分かります。
ナイトバード(ジェーン)も、彼女の霊性の高さからすると自分に今起こっていることを全て達観していたのだろうと思います。
彼女はきっと、末期癌であることを受け容れることこそが己の魂にとって大切なことであるとわかっており、人生で歌手として成功することを望んでいた訳では無かったのでしょう。
とても変な言い方ですが、YouTubeで彼女が亡くなる一週間前のベッドでの様子を観ましたが、思わずこれが果たして亡くなる直前の人の様子なのだろうかと、非常にショックを受けつつも感銘さえ覚えてしまいました。
彼女の身体や顔は、それはもうガリガリにやつれていましたけれども、彼女の魂は本当に穏やかで笑顔に満ち溢れており、一見とても悲惨な不幸が彼女の人生を襲ったにもかかわらず、彼女の笑顔からは一片の悔いのようなものは見られませんでした。
自分はこれまで本当に沢山の魂達と出会って来ましたが、彼女はこれまで自分が出会ってきた中で一番愛する魂のうちの一人だとハッキリと断言できます。
たとえばもしも明日、自分が末期癌の宣告を受けたとしても、死に対する恐怖はもうありませんけれども、果たして自分もそこまで彼女のように穏やかな状態で居られるのか、いささか自信はありません。
彼女は自分などよりも遥か上の存在ですけれども、自分も彼女のような魂の人になりたいとささやかながら願って居ります。
最後に、ナイトバードが出演したオーディションの様子をここに貼っておきます。
(実は、何度観てもボロ泣きしてしまうのでなかなか観れないのです)
https://m.youtube.com/watch?v=CZJvBfoHDk0#bottom-sheet
彼女はいま、霊界の天国で、まるで昼の野鳥のように美しいさえずりを響かせていることでしょう、
天国は光に満ち溢れた世界ですから。
終わり。
コメント
コメントを投稿