美容整形を霊的な価値観から考える 中編
美白という言葉のニュアンスについても、海外ではあらぬ誤解を受けますので安易に口に出してはいけませんよ。
日本はほぼ同質的な単一民族国家ですが、海外ではアメリカを始めヨーロッパでも今では多種多様な民族が共存して暮らしていますからね。
白い肌は美しいと捉えられかねないニュアンスを含んだ言葉は、たとえ(不用意に)悪気もなく言ってしまったとしても非常に問題視されますし、この人は大丈夫かとドン引きされますよ。
しかし正直申しまして、世界で一番カラーイズム(美白至上主義)が蔓延っている社会というのはおそらくインドなのですが、日本にとっては反面教師ということで、インドについては別のトピックでカースト制度やカラーイズム差別についてまたの機会にお話をさせて頂きます。
ここで、もう一つの面白いエピソードについてお話しを致しましょう。
それはあるYoutubeの番組で、来日中の外国人ツーリストに写真を見せて反応をみるというものなのですが、その写真は左から順番に痩せた人から太った人迄5.6人の女性を並べたものなのです。
どこからが太った人だと思いすか?という問いに対して、殆どの人の回答は真ん中より右側、なかにはこの女性達は全て太ってはいないと回答する人もいまして、日本では一般的に一番左かその次より右からは太っているという認識になりますと言うと皆さん一様にとても驚いていました。
世界では別に太ってはいないというレベルを許容しない、このような日本人の独特な認識となる気質を考える上で、さかのぼってだいたいどの時代からその様な気質が形成されて来たのかということを考察しますと、おそらくは江戸時代頃からの影響であるというのが社会学的にみた常識であると思われます。
江戸時代は、ほんの数パーセントの武士達が支配階級、役人として社会を束ねておりました。
そして都市部を中心にした地域では、商人や職人、産業に携わっていた生産者達が分布しておりましたが、その他の大多数の者達は殆どが農民だったのですね。
割合で言いますと、武士階級は上位6〜7%、商人や職人(産業従事者含む)は最大値でも10%程度、農民に至っては全体の80〜85%と圧倒的多数派だったのですね。
(そして、これらの階級に含まれない人達もなかには居りました、所謂被差別部落民といわれる人達です。)
現在の日本人というのは、世界の目から見ますと基本真面目で内向的かつおとなしいイメージであり、そういった性格ゆえに物事を我慢強く突き詰めるところがあり、忍耐力や持続力があるのですね。
そのような日本人の特徴について、世界の人々は総称して職人気質(こだわりを持って物事を突き詰める)であると認識している人達もなかにはおります。
そして、社会全体の特質としてそれぞれの人達の個性よりも、よく言えば同一性を重んじて均一な価値観の社会を目指す、悪く言えば周りのことを気にして和を乱すようなことをすると、出る杭は打たれるという言葉の通り、周りから非難の目で見られたり、ややもすると村八分のようになってしまう場合もあるのです。
(皆さん、コ○ナの時を思い出して下さい、マスクをしろとか他府県ナンバーに対する恫喝をしたり、ワ○○ンを打たない人達への同調圧力は凄まじいものがありました)
個性や自己主張をすることを重んじる外国人が、一番苦手で思考的に理解できないのが、同質的な雰囲気を壊さないこの空気を読む、という思考なのですね。
そういった気質の多くの部分は、まさに圧倒的多数を占めた地方の農民階級の人達から出たものなのですが、周りをうかがってあまり目立たないようにすることや、同じ様な横並びの価値観で生きようとすることは、まさにこういったムラ社会で培われたものだと言えましょう。
しかし決してそれだけではなく、武士階級の道徳や信義を重んじて体面を大事にし、目上の者に対して敬意を払ったり、商人のおもてなしの心や感謝の気持ちは、日本のサービス精神として世界ではつとに有名で素晴らしい文化だと称賛されております。
また職人の技術を極めるひたむきさなどは、日本の由緒ある古い企業が世界のなかで半数以上を占めているということに表れているなど、複合的な要素が絡み合って今の日本人というものが形作られてきたのですね。
ですから我々日本人は、何事に対しても集団的に同じ様な価値観を求めて極端に走るところが有りますから、たまたま美の価値観に対してその様な性分が発露したと言うことなのでしょう。
しかしながら、美の基準というのはその時代によってその都度コロコロと変わるものでして、平安時代の十二単衣を纏った、源氏物語に出て来るような当時絶世の美女といわれた女性が今世に転生したとしましょうか。
誠に残念ながら彼女は現代の基準では美しいと言われることは決して無いでしょうし、むしろその真逆の可能性さえ有るのですよ。
後編へと続きます。
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