衆議院選挙後の政治動向について考察する その二 自民党の敗北の裏にあるもの

今回の裏金問題を考えるに、昔から自民党という政党は毎度同じ事を繰り返して来たことから、根本的な体質として組織内の機能自体に極めて問題があると言わざるを得ません。


今回の選挙が終わって一旦落選する人や、無所属立候補のペナルティを乗り越えるなりして禊(みそぎ)さえ済ませてしまえば、また以前の如く同じ様な問題が露見してくることでしょう。


かの政党は、その数の論理である図体(ずうたい)を政権与党であり続ける為には何としても維持しなければならず、どうしても金が絡んてくる政治運営をするという、染み付いた体質が有るのですね。


ですから、彼等は党の性質上金の誘惑に駆られやすい、ということなのです。


今回の選挙時の総裁である石破さんという人は、ほんのひと月前までは人生の絶頂期を謳歌していた筈が、アッという間に奈落の底に叩き落とされてしまうことになるとは、よもや御本人にとっても青天の霹靂だった事でしょう。


これがもし、石破さんではなく高市さんが総裁になっていたとしたなら、ここまでの酷い大敗はおそらくは無かったのではないでしょうか。


何故なら、高市さんは自民党内でも保守派の部類に属しておりましたから、少なくとも彼女推しの自民党保守派の支持者達の造反は食い止められたであろうと思われるからです。


今回の選挙で、石破自民が大敗することによって一番利益を享受したのは、おそらく百田さんの「日本保守党」ではないでしょうか?


高市さんの総裁の芽を潰された自民党の保守系支持者達が、ブチ切れて今回の選挙で離反した為に、その相当数が百田さんのところに流れたのであろうと自分は推察しますが、初陣(ういじん)から保守党が3議席を確保出来て、百田さんや有本さんのお祭り騒ぎのような会見を見るにつけ、その数字が予想以上の結果であったのだろうということが十分に伺えます。


そしてもう一人、内心ほくそ笑んているのではないかという人が居ります、それは秋まで総理の座に就いていた岸田さんです。


岸田派は自民党のなかではどちらかといえば弱小派閥で、自分が総理になる為にはどうしても安倍さんの強大な力を借りざるを得ず、内心熟じたる思いが有った筈です。


今回の裏金問題の多くの該当者は安倍派の議員達であったことから、衆院選挙で安倍派はペナルティの為に収拾もつかない程壊滅的な打撃を被ることとなりましたし、大敗の責任も総裁である石破さんが被ってくれた訳ですから、彼がそれを意図して石破さんを推していたかどうかは別にして、結果的には岸田さんにとっては万々歳といったところでしょう。


あわよくば彼は、ことと次第によっては今回の敗北の後に再び表舞台に出ようと目論んでいるのではないでしょうか。


阿倍さんという人が、良い意味でも悪い意味でも自民党内で強大な影響力をを保持し、その屋台骨を支えていたのは歴然たる事実であり、彼が二年前に突発的な事件で亡くなってしまったのは、霊的に言うと自分は必然であったと思えてならないのです。


彼がもしも生きていたのなら、自身の所業の露見と派閥の壊滅という、途轍もない苦汁を味わうことになったでしょうからね。


何れにせよ、これから無所属で出馬した議員がどれだけ自民党に復党するかという読みもありますし、まるでミニ自民党である「維新の会」が、血迷って政権与党に加担するという事態も成り行きによっては考えられなくもありませんから、過半数割れという不安定要素が今後の政局で一体どうなるのか、各政党の動向を注視していかなければなりません。


続く。



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